平均寿命110歳

 20年後には人間の平均寿命が100歳になるというニュースをみて、ちょっと衝撃を受けたので、家にあった本で「生命の世紀」への探求ー科学と平和と健康とー という本を読み返してみた。
 この本は、ライナス・ポーリング博士と池田大作氏の対談の本で、
ライナス・ポーリング博士とは、ノーベル化学賞、ノーベル平和賞、レーニン平和賞、ロモノーソフ金賞などを受賞している、ビタミンC研究の第一人者だ。
 今から30年くらい前に出版された本だが、それにも下記のような記述があった。

 「結論から言えば、ガンを完全に克服することはむずかしいかもしれません。ガンには、百以上の種類があり、そのすべてについて完璧な予防、治療を行うことは、容易ではないからです。
 しかし、ビタミンCなどの特定の物質が、ガンや他の難病に対して、大きな役割を果たすことは明らかな事実です。これらの物質は、本来、人間の体に備わる自然治癒力を高め、身体の回復のメカニズムを活性化させるのです。
 この働きをうまく生かしていけば、死を著しく先に延ばすことができます。また、人々がガンを患う年齢も、現在よりはるかに高くなり、総体的に、大きく寿命を延ばすことができるのです。
 心臓病についても、同じことがいえると思います。私の考えでは、こうしたことの普及により、人間の平均寿命は、現在の七十五歳から百十歳ぐらいまで、三十五年間ほど延ばせるものと考えています。
(中略)
 むろん、人間であるかぎり、死を免れることはできません。また、たとえ寿命を延ばせたとしても、痛みや苦しみばかりの人生であっては意味がありません。
 私が主張しているビタミンCなどの活用は、長生きを可能にするだけでなく、病気そのものを抑え、病苦を軽減していきます。人間はさらに、長く、快適に、そしてハッピー(幸せ)に暮らしていけるのです。人生を満喫していけるのです。

 長く生きることを前提に人生設計をしていったほうが「最後まで楽しい」という人生をおくれるのかなぁ。とぼんやりと考えたりしている。

2020年12月27日